自分にあったサウナを選ぼう!9つのサウナの種類と特徴
サウナブームが続く昨今、「サウナ」という言葉を耳にする機会が増えてきました。テレビや雑誌、SNSなど様々なメディアで取り上げられ、多くの人々の関心を集めています。しかし、「サウナに興味はあるけど、詳しいことはよく分からない」「どんなサウナに行けばいいのか迷う」という声も少なくありません。
実は、サウナには様々な種類があり、それぞれに特徴や効果が異なります。この記事では、サウナの種類とその特徴について詳しく解説していきます。サウナ初心者の方はもちろん、すでにサウナを楽しんでいる方にとっても新たな発見があるかもしれません。
サウナの基本:ドライサウナとウェットサウナ
サウナを大きく分類すると、「ドライサウナ」と「ウェットサウナ」の2つに分けることができます。この2つの違いを理解することが、サウナの種類を理解する上での第一歩となります。
ドライサウナ(乾式サウナ)の特徴
ドライサウナは、日本の銭湯や温浴施設でよく見かける一般的なサウナです。主な特徴は以下の通りです。
- 高温低湿:室温は80℃~100℃程度、湿度は10%~20%程度
- 乾燥した熱気:カラッとした熱さを感じる
- 短時間で発汗効果が得られる
- リフレッシュ効果が高い
ドライサウナは、高温であるため体をしっかりと温めることができます。ただし、湿度が低いため、髪や肌には優しくありません。一方で、短時間で発汗を促せるのが特徴です。
近年では、サウナストーブの上に「サウナ鍋」と呼ばれる、アロマ水などを入れた大きめの銅鍋を置き、湿度を調整している施設も増えています。これにより、よりマイルドな環境でサウナを楽しむことができるようになっています。
ウェットサウナ(湿式サウナ)の特徴
ウェットサウナは、ドライサウナと比べて温度が低く、湿度が高いのが特徴です。
- 中温高湿:室温は40℃~60℃程度、湿度は80%~100%
- 蒸気に包まれた空間:湿った熱気を感じる
- じっくりと体を温める効果がある
- リラックス効果が高い
ウェットサウナは、湿度が高いため肌や髪に優しく、美容効果も期待できます。また、温度が比較的低いため、サウナが苦手な人や初心者でも入りやすいという利点があります。
多様なサウナの種類とその特徴
サウナには、ドライサウナとウェットサウナの基本的な分類以外にも、様々な種類があります。ここでは、代表的なサウナの種類とその特徴について詳しく見ていきましょう。
1. 遠赤外線サウナ
遠赤外線サウナは、ドライサウナの一種ですが、通常のドライサウナとは少し異なる特徴を持っています。
- 遠赤外線を利用して体を直接温める
- 室温は60℃~80℃程度と比較的低め
- 熱効率が良く、体の深部まで温まりやすい
- 発汗作用が高く、デトックス効果が期待できる
遠赤外線サウナは、通常のドライサウナよりも低温で設定されているため、長時間の滞在が可能です。また、遠赤外線の効果により、体の深部まで温まりやすいのが特徴です。血行促進や疲労回復などの効果が期待でき、美容や健康目的で利用する人も多いサウナです。
2. ミストサウナ
ミストサウナは、ウェットサウナの一種で、次のような特徴があります。
- 細かい霧状の温水を噴霧して室内を温める
- 室温は40℃~50℃程度、湿度は100%近く
- 肌や髪に優しく、美容効果が高い
- 呼吸器系の改善にも効果的
ミストサウナは、温度が低めで湿度が高いため、サウナが苦手な人でも比較的入りやすいサウナです。細かい霧状の温水が肌を潤し、美容効果も高いとされています。また、湿度が高いため、呼吸器系の改善にも効果があるとされ、風邪の症状緩和にも役立つ可能性があります。
3. スチームサウナ
スチームサウナも、ウェットサウナの一種です。ミストサウナと似ていますが、いくつか異なる点があります。
- 沸騰させた水の蒸気を使って室内を温める
- 室温は50℃~70℃程度、湿度は90%以上
- ミストサウナよりも体感温度が高い
- 発汗作用が高く、デトックス効果も期待できる
スチームサウナは、ミストサウナよりも温度が高く設定されているため、より強い発汗作用が期待できます。蒸気が肌に直接触れることで、毛穴の汚れを落とす効果も高いとされています。ただし、高温多湿の環境のため、心臓に負担がかかりやすいので、持病のある方は注意が必要です。
4. 塩サウナ
塩サウナは、比較的新しいタイプのサウナで、次のような特徴があります。
- サウナ室内に塩が置かれている
- 室温は40℃~50℃程度の低温
- 塩を体に塗って利用する
- 美容効果や殺菌効果が期待できる
塩サウナでは、サウナで温まった後に塩を体に塗ります。塩の効果で毛穴に詰まった汚れや皮脂を取り除き、肌の新陳代謝を促進する効果があるとされています。また、塩には殺菌効果もあるため、肌トラブルの改善にも役立つ可能性があります。
5. フィンランド式サウナ
フィンランド式サウナは、サウナ発祥の地であるフィンランドの伝統的なサウナスタイルです。
- 室温は80℃~90℃、湿度は10%~20%程度
- サウナストーンを使用し、ロウリュが可能
- 薪ストーブや電気ストーブを使用
- 本格的なサウナ体験ができる
フィンランド式サウナの最大の特徴は、「ロウリュ」と呼ばれる蒸気浴を楽しめることです。ロウリュは、熱したサウナストーンに水やアロマウォーターをかけて蒸気を発生させる行為で、サウナ室内の湿度と体感温度を一時的に上げる効果があります。
6. スモークサウナ
スモークサウナは、フィンランドの伝統的なサウナの一種で、非常に珍しいタイプのサウナです。
- 煙突のない小屋で薪を燃やしてサウナ室を温める
- 準備に5~7時間程度かかる
- スモーキーな香りが特徴的
- 非常に濃厚な熱気を味わえる
スモークサウナは、その名の通り煙を利用してサウナ室を温めます。煙と熱気をサウナ室内に閉じ込め、十分に温まったら煙を排出してから入浴します。準備に長時間かかるため、日常的に楽しむのは難しいサウナですが、その独特の雰囲気と熱気は他のサウナでは味わえない体験となります。
7. テントサウナ
テントサウナは、最近人気が高まっているモバイルタイプのサウナです。
- 耐熱性のあるテントを使用
- 持ち運びが可能で、屋外で楽しめる
- 自然を感じながらサウナを楽しめる
- 友人や家族と一緒に楽しめる
テントサウナの魅力は、場所を選ばずにサウナを楽しめることです。キャンプ場や河原、海辺など、自然の中でサウナを楽しむことができます。また、プライベート空間でサウナを楽しめるため、友人や家族と一緒に楽しむのに適しています。
8. アイスサウナ
アイスサウナは、サウナ後の水風呂の代わりになる、ユニークなサウナ体験が味わえるものです。
- 室温がマイナス数十度の極寒空間
- サウナ後の体を急速に冷やす
- 血行促進効果が高い
- サウナーの間で人気が高まっている
アイスサウナは、文字通り氷点下の環境で体を冷やすサウナです。サウナで温まった後にアイスサウナに入ることで、体に大きな温度差を与え、より強い血行促進効果が期待できます。
サウナ初心者におすすめの種類
サウナに興味はあるけれど、どのサウナから始めればいいか迷っている方も多いでしょう。ここでは、サウナ初心者の方におすすめのサウナの種類をご紹介します。
ミストサウナ:温度が低めで湿度が高いため、比較的入りやすいサウナです。肌や髪に優しく、美容効果も期待できるため、特に女性の方におすすめです。
スチームサウナ:ミストサウナよりも少し温度が高めですが、湿度が高いため息苦しさを感じにくいです。じっくりと体を温めたい方におすすめです。
遠赤外線サウナ:通常のドライサウナよりも温度が低めに設定されているため、高温が苦手な方でも比較的入りやすいサウナです。体の深部まで温まる効果があるため、疲労回復を目的とする方におすすめです。
これらのサウナは、温度が低めに設定されているため、サウナに慣れていない方でも比較的安心して利用できます。また、湿度が高いものが多いため、呼吸がしやすく、長時間の滞在も可能です。まずはこれらのサウナから始めて、徐々に体を慣らしていくことをおすすめします。サウナに慣れてきたら、より高温のドライサウナやフィンランド式サウナにチャレンジしてみるのも良いでしょう。
まとめ
サウナには様々な種類があり、それぞれに特徴や効果があることがおわかりいただけたでしょうか。ドライサウナ、ウェットサウナ、遠赤外線サウナ、ミストサウナ、スチームサウナ、塩サウナ、フィンランド式サウナ、スモークサウナ、テントサウナ、アイスサウナなど、多種多様なサウナが存在します。
これらのサウナは、温度や湿度、熱の伝わり方などが異なり、それぞれに独自の魅力があります。サウナ初心者の方は、まずは比較的入りやすいミストサウナやスチームサウナから始めて、徐々に他のタイプのサウナにも挑戦してみるのがよいでしょう。
サウナは、心身のリフレッシュや健康増進、美容効果など、様々な恩恵をもたらしてくれます。この記事を参考に、自分に合ったサウナを見つけ、サウナライフを楽しんでいただければ幸いです。サウナの世界は奥深く、探求すればするほど新たな発見があります。ぜひ、様々なサウナを体験し、自分だけの「お気に入りのサウナ」を見つけてください。